ワンシートクラフト

One Sheet Craft

ワンシートクラフトとは、一枚(ひとつながり)の展開図から接着剤を使わずに組み立て、塗装もしない、100%紙だけで作られた究極のペーパークラフトのことです。
私がペーパークラフトを発表し始めた頃から、とにかく他人にできないこと、他人がやらないことに挑戦したくて、この厳しいルールに縛られたアートを多数手掛けてきました。
現在ネット上にははこの手法に挑戦す人も多くなり、パイオニアとしての私はしばらく新作を控えているところです。

     
 

 ノンジャンル

Non-genre
主に初期の個展「紙々の王国(1988)」や
「紙工錯誤(1989)」で発表した作品群。
ワンシートクラフトの魅力を伝えるため、
とにかくあらゆるジャンルのモチーフを
一枚紙で作っていました。
直線や平面の集合で設計しやすい建物や乗
り物などの人工物は次第に創作対象としての
魅力が薄れ、世の中に設計図の存在しない、
生物の有機的フォルムに惹かれていきました。

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 紙設博物館

Paper made Museam
ワンシートクラフトを極めてくると、世の中の
森羅万象が一枚紙で出来るのではないかと
気が大きくなり、ひとつのジャンルの端から端
まで全てを網羅して作ってしまおうと思い立ち
ました。そこで、生物の歴史の始まりから現在
までを全部ワンシートで表現してしまおう、と
いう企画に挑戦したのがこのシリーズです。
1995年の個展で発表後、私のペーパークラフト
作家としての方向性が大きく変化しました。

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 昆虫標本シリーズ

Insect Specimens
古代生物に続いて、一つのジャンルを制覇して
しまおうとして挑戦したのが、昆虫の世界です。
標本形式で一堂に集めるため、すべて原寸大
に統一するという縛りを設けました。全部で12箱
あり、上の紙設博物館シリーズとともに現在も展
示が依頼されます。

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