ノンジャンル2

Non-genre

ここでは、1989年の個展「紙工錯誤」で発表したワンシートクラフト作品を紹介しています。



  11.虎面
Tiger head

1989年発表 B3LKカラー使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition works
切り起こしによるホワイトタイガーの頭。仕掛けをシンプルにして、一枚で作られていることを理解しやすくしました。黒と赤の二色に構成されたバックが作品を力強く演出しています。
 
  12.フィロデンドロン
Philodendron

1989年発表 B3ダイヤボード使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition works
裏が緑の紙で柱を作り、葉の形をくり抜いて外側に垂らせば観葉植物のように見えるというアイデア作品。植物は形が複雑で色数が多いなど、一枚の紙だけで作るのには向いていない素材なので苦労します。
 
  13.薬師寺東塔
East tower of Yakushiji

1989年発表 B3ハイチェック使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition works
一見細かそうですが、よく見るとこちらに向いた面しか作られていません。つまり側面がないのです。これもオペラハウスと同様省エネ技法。これを4つ作り、法隆寺夢殿のように四方から組み合わせれば完全立体になりますが、それには広大な紙が必要です。
 
  14.紙ーフード
Seafood

1989年発表 レザック、マーメイド、LKカラー等使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition works
カニ、エビ、魚貝、シャコ、ウニなど海の幸をそれぞれ一枚のカラーペーパーで制作し、広告写真のようにレイアウトしました。この頃から即物的な単体作品の制作が多くなってきます。
 
  15.クラシックカー
Classic car

1989年発表 レザック使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition works
ワンシートクラフトの技法でありとあらゆる物体を再現するべく何でも挑戦していた当時の私にとって細かいパーツが多くて形の美しいクラシックカーは、絶好の素材でした。
 
  16.オウム貝
Nautilus

1989年発表 B4LKカラー使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition works
きわめて少ないパーツで生きた化石のフォルムを再現してみました。少ない紙で丸みを表現するのには限界がありますが、縞模様を兼ねたスリットを入れることによって輪郭が補完され、丸く見えるように錯覚が利用されています。
 

17.カエルの国

Frog world

1989年発表 マーメイド等使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition works
日本や世界の多種多彩なカエルをそれぞれ一枚ずつの紙で組み立てて並べました。この頃から展開図と組み立て方のシンプル化につとめ、これが後の販売キットの開発につながります。
 
 


18.ジャイアントパンダ

Giant Panda

1989年発表 B2LKカラー使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition works
表裏が白黒の光沢紙を使って部分的に裏返し、パンダの色分けを再現しました。もちろん一か所も切り離していません。

 
 

19.モンステラ

Monstera

1989年発表 B3LKカラー使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition works
「12.フィロデンドロン」と同じく、裏が緑の紙を木の葉型にくり抜いて反転させ、垂らすことによって観葉植物の雰囲気を再現しました。
 
 

20.タージ・マハル

Taj Mahal

1989年発表 B4ケント使用
1989年個展「紙工錯誤」より/1989private exhibition work
インドの世界遺産。立体感を出しつつも、構造はシンプルを極め、こじんまりとした小品にまとめました。
 
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